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Piemonte / Campania / Liguria

Cascina Grillo / Il Tufiello / San Lorenzo della Costa

カッシーナ・グリッロ / イル・トゥフィエッロ

イジェアとグイド・ザンパリオーネ夫妻が、グイドの父ミケーレの助けを借りながら、カッシーナ・グリッロ(ピエモンテ州)、イル・トゥフィエッロ(カンパーニア州)、サン・ロレンツォ・デッラ・コスタ(リグーリア州)の3つのワイナリーを経営している。


カッシーナ・グリッロはピエモンテ州、タナロ川とボルミダ川の間、モンバルッツォから数キロのところに位置する。畑の面積は32haで、そのうち17haが海抜350mのなだらかな台地にあるブドウ畑である。土壌は砂質でローム質であるため、水はけが良い。

”私たちは、有機農法の原則、すなわち化学合成要素を排除し、ブドウ畑の生命を尊重しながらブドウ栽培を行っている。こうして、私たちのワインに理想的なブドウを収穫している。

ここで生産されるワインは、テロワール、ブドウ品種、ヴィンテージの性質と特徴を反映している。長期熟成向きのワインは、慎重なブドウの選択、自然への敬意、伝統の賜物です。

自然は、収穫のたびに私たちに試練を与え、課題を与えてくれる。それを克服するために、私たちが信じている唯一の助けは、何世代にもわたってワイン生産者たちから受け継がれてきた経験です。近道は私たちを満足させない。

私たちは、一歩一歩、ヴィンテージごとに、ヴィンテージ、ブドウ品種、そして何よりもテロワールの最良の解釈に近づくブドウ栽培とワイン造りを信じています。この難しい選択が、私たちのコミットメントと情熱を奮い立たせるのです。”


イル・トゥフィエッロは、カンパーニア州イルピニア地方上部の標高700~800mに位置する歴史ある穀物農家である。ここアルタ・イルピニアは自然が残り、人もまばらな未知の魅力的な場所。穀物栽培とワイン醸造が盛んな丘陵地帯と、樫と栗の大森林の山々との境界線上にある。30年前に南イタリアで初めてオーガニックに転換した後、ワイン生産の可能性を取り戻すために尽力している。現在3.5haのブドウ畑がある。1haあたり6000本のブドウを植え、単一品種のフィアーノを痩せた土壌の高い丘で栽培している。

ここのワインは極端なテロワールと素晴らしいブドウ品種の個性を最もよく表現することだけを目的に、妥協することなく、最初は困難で明白な挑戦だった。フィアーノは非常に複雑で、熟成に適した半芳香性のブドウである。

トゥフィエッロの土壌は、2つの異なる土壌を持つ。1つは堆積土壌、もう1つは粘土質で、どちらも骨格に富んでいる。7月から9月にかけて、日中は暑く乾燥し、最高気温は40度近く、夜間は15度近くまで下がる。


サン・ロレンツォ・デッラ・コスタはサンタ・マルゲリータ・リグレとラパッロの間にあるティグッリオ湾の海抜250mに位置し、一方は海に向かって、もう一方は内陸に向かって傾斜している急な海岸に面している。栽培は典型的なリグーリア段丘で行われ、粘土成分を多く含む石灰質・泥灰質の土壌が特徴である。総面積は1.6ha。そのうち1.1haは、オリーブとブドウの栽培を再開している。15年以上放置された後、驚くほど保存状態の良い乾燥した石壁が、雑木林やオリーブの木、そして木に登るのに抵抗した最後のブドウの木の下に再び姿を現した。段々畑をつなぐ小さな石段は、かつてこの土地を耕作していた人々の努力と献身を物語っている。 0.5haがオーク、クリ、ニレの森として残る。

2019年には、0.7haのブドウ畑に白ブドウ品種のスキミスキアを植え、約3500株をエスパリエ方式(壁に樹木を植栽して、その枝を壁に沿わせて誘引・剪定し、平らに刈り込んで育てる整枝方法)で植える。

Wines

Solleone Genius 2018

ソッレオーネ・ジェニウス

タイプ  :

ブドウ品種:

土 壌  :

白マセラシオン

ソーヴィニヨンブラン

水はけの良い均質な砂質ローム質

当主Guidoが3か所で営むうち、ピエモンテ「Cassina Grillo」のワイン。

樹齢約30年。手摘み収穫後、除梗し、ステンレスタンクで2か月マセラシオン。

ソフトプレスし、自生酵母によりステンレスタンクで約1年発酵。ステンレスタンクで2年熟成。

ノンフィルター、無清澄。Alc.13%。

生産本数3600本。


褐色を帯びた黄金色。ディルのようなハーブに完熟バラ科の果実の香り。青味的要素は無く、非常に完熟を思わせる果実感。余韻に蜜感も。

チーズ、香ばしく調理した魚、白身豚の鶏肉、スパイシーな料理、とんかつなどに。

提供温度:10-12℃。


ワイン名は、ソーヴィニヨンが彼らの温暖なテロワール(Solleone)と、その典型的な地域(genius loci)の正反対を表現している事に感銘を受けた事に由来。

Baccabianca 2014

バッカビアンカ

タイプ  :

ブドウ品種:

土 壌  :

白マセラシオン

コルテーゼ

水はけの良い均質な砂質ローム質

当主Guidoが3か所で営むうち、ピエモンテ「Cassina Grillo」のワイン。

平均樹齢は80%が50年、20%が10年。手摘み収穫後、除梗し、ステンレスタンクで2か月マセラシオン。

ソフトプレスし、自生酵母によりステンレスタンクで25日発酵。ステンレスタンクで12か月熟成。瓶熟8年。

ノンフィルター、無清澄。Alc.13%。

生産本数4000本。


褐色に近い黄金色。べっこう飴、花梨、干し杏とカラメルの香り。飲み込むと干し杏に桃の味わい。ほんのり爽やかなメントール感。

チーズ、リゾットやパスタ(トマト抜き)、タラ、白身肉(鶏、ウサギ、七面鳥)、トリュフ入り卵、トリュフなどに。

提供温度:12-14℃。


ワイン名は、ブドウの果実(果皮と果汁/buccia e succo)全体を重要視している事が由来。

Baccabianca 2009

バッカビアンカ

タイプ  :

ブドウ品種:

土 壌  :

白マセラシオン

コルテーゼ

水はけの良い均質な砂質ローム質

当主Guidoが3か所で営むうち、ピエモンテ「Cassina Grillo」のワイン。

平均樹齢は80%が45年、20%が5年。手摘み収穫後、除梗し、ステンレスタンクで2か月マセラシオン。

ソフトプレスし、自生酵母によりステンレスタンクで20日発酵。ステンレスタンクで12か月熟成。瓶熟13年。

ノンフィルター、無清澄。Alc.12%。

生産本数5000本。


タニックなこのワインは、瓶熟成により複雑性を持ち始め、鼻腔へ残る美しい香りはブドウ収穫直前の気候の暖かさが影響している。褐色に近い黄金色。メントール的爽やかな香りを帯びつつも醤油などの濃い旨味の香り。

チーズ、リゾットやパスタ(トマト抜き)、タラ、白身肉(鶏、ウサギ、七面鳥)、トリュフ入り卵、トリュフなどに。

提供温度:12-14℃。


ワイン名は、ブドウの果実(果皮と果汁/buccia e succo)全体を重要視している事が由来。

IGIEA 2005

イジエア

タイプ  :

ブドウ品種:

土 壌  :

バルベーラ

水はけの良い均質な砂質ローム質

当主Guidoが3か所で営むうち、ピエモンテ「Cassina Grillo」のワイン。

平均樹齢25年。手摘み収穫後、除梗し、45hlのトノー樽で2か月マセラシオン。

ソフトプレスし、自生酵母によりトノー大樽で2か月発酵。トノー大樽で4-5年熟成。

ノンフィルター、無清澄。Alc.15%。

生産本数6500本。


黒みがかったルビー色。年数が経っているにもかかわらず、素晴らしいボディと酸を持ち、まだフレッシュさが残っている。赤い果実とタバコのニュアンスがうまく調和している。凝縮感を思わせる香りにほんのりカラメル。口に含むと優しいテンション。2日目以降穏やかさが出てくる。モンフェラートのバルベーラらしいシャープな酸に華やかなスミレの印象。タバコの香りにほんのりなめし皮。赤い果実もカシスに近い濃厚な印象。

牛肉, 豚肉, ジビエ料理, リゾット, パスタなどに。

提供温度:14-15℃。


ワイン名は、妻の名前であり、古代ギリシャの健康の女神の名前。

PRATOASCIUTTO 2007

プラトアシュット

タイプ  :

ブドウ品種:

土 壌  :

ドルチェット

水はけの良い均質な砂質ローム質

当主Guidoが3か所で営むうち、ピエモンテ「Cassina Grillo」のワイン。

平均樹齢45年。手摘み収穫後、除梗し、25hlの木樽とステンレスタンクで2か月マセラシオン。

ソフトプレスし、自生酵母により大樽とステンレスタンクで約1か月発酵。25hlの木樽と500-600L樽で2年熟成。

ノンフィルター、無清澄。Alc.13.5%。

生産本数4000本。


直線的なタンニンで、40~50年前のランゲの "オールドスタイル "のピエモンテワインを反映している。

レンガ色を帯びたルビー色。ジビエ的な野性味を帯びた香り。ドルチェットとしては非常に強い味わい。野性的な香りの奥に赤いネクタリンのような香り。しっかりとした収斂性と酸。舌の中心に旨味の余韻が続く。アタックの印象に反してしなやか。実の質が固いネクタリンを皮ごとかじったような印象。抜栓4-5日経過すると、野生味の強い香りが穏やかに優しく変化。本来の果実味にかなりのタンニン。白コショウなどのスパイス感も。

牛肉(特にヒレ)、豚肉、鶏肉、ウサギ、パスタ やリゾットなどに。

提供温度:14-15℃。


ワイン名は、このワインに使うブドウを植えた1600年代後半の畑の名前(水はけの良さから由来)。

SANCHO PANZA 2019

サンチョ・パンツァ

タイプ  :

ブドウ品種:

土 壌  :

白マセラシオン

フィアーノ

水はけの良い均質な砂質ローム質

当主Guidoが3か所で営むうち、カンパーニア「Il Tufiello 」のワイン。

平均樹齢は40%が20年、他12年。手摘み収穫後、除梗し、ステンレスタンクで2か月マセラシオン。

ソフトプレスし、自生酵母によりステンレスタンクで約2か月発酵。ステンレスタンクで2年熟成。

ノンフィルター、無清澄。Alc.13%。

生産本数4500本。


繊細なタンニンと程よい酸味のあるリッチなセミ・アロマティック・ワイン。

黄金色の液体。抜栓2日目に味わいが大きく開き、口に含むと爆発的に横に広がる旨味。白いんげん豆に優しい果実をプラスしたような味わい。収斂性を帯びた旨味の幕が唇にまとわりつき、口内奥には酸が広がる。

チーズ、魚、貝類(アサリのパスタ)、白身豚の鶏肉、スパイシーな料理、よく煮込んだラム肉などに。

提供温度:10-12℃。


ワイン名は、フィアーノを標高約800mに植えた "ドン・キホーテ(当主グイド)のアイデア "に由来。サンチョ・パンツァは「ドン・キホーテ」の登場人物で,主人公ドン・キホーテの従士。無学ではあるが,諺を得意とする世故にたけた農民。

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