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Liguria

Le Rocche del Gatto

レ・ロッケ・デル・ガット

レ・ロッケ・デル・ガットはリグーリア州のアルベンガ平野を囲むバスティアの丘陵地帯に位置する。

当主はファウスト・デ・アンドレイス。過去にイヴレアのオリヴェッティに勤めていたが、1982年、人生で最も愛することに専念するため、企業を辞しワイナリーを設立した。ワイナリーの名称は、いつも多くの猫に囲まれていた妻カテリーナに敬意を表して。

70以上のヴィンテージを手がけるファウストは、その豊富な経験をもとに、公式な醸造学のスキームや”決まり事”から脱却し、独自のスタイルを確立している。

「何が起こっているのか、周りを見渡す必要はない。リグーリアについて知りたい、思い出したい、あるいはただ感じたいと願う人々に、知識と風味を取り戻し、"オールドスタイル"の代表的なピガートとヴェルメンティーノを造ることを常に目指している。”ワインがどのようなものであったか"を、厳しい土地で、努力と情熱をもって耕作された人々に伝えたい。」

彼の最初の経験は1950年代、少年時代にさかのぼる。父親からブドウ畑への愛情を学び、それから年々ワイン造りの技術を高めていった。

1982年、ル・ロッケ・デル・ガットは、伝統的な知識に従ってワインを解釈するという理念のもと、光明を見出した。ブドウ畑の入念な手入れ、土着酵母による発酵、果皮での⾧いマセラシオン(その目的は、アロマ、ミネラル、タンニンをすべて果皮から抽出すること)、瓶詰め前の適切な休息。テクノロジーは、適切な量を適切なタイミングで使用するためのサポートに過ぎない。ブドウ品種とその土地の特徴を表現するものでなければならない。特別で伝統的な方法で醸造されたピガートとヴェルメンティーノとロッセーゼの違いと味わいの感覚は、テイスターにとって非常に明確。

ファウスト・デ・アンドレイスのワインは、その複雑さと構成に驚かされる。伝統と技術を融合させた特別なワインなのだ。

「模倣する者は常に二番手だ。」ファウストは冗談を言いながら眼鏡の奥で微笑む。「だからワインの世界でも、技術者としての訓練を伝統的なワイン造りに生かしながら、常に自分の道を見つけたいと思ってきたんだ...。」

そしてこう語る。「"テロワール"ワインには、自然の気候条件に加えて、造り手の手腕という唯一許された可変性が常に存在するからだ。」

彼のワインを音楽的に語るとき、ファウストの描写的比喩は美しい。

「ヴェルメンティーノは "素晴らしいソリスト "であり、ピガートは "オーケストラ"、そしてスピガウは"交響楽団"である。」

ならば彼はオーケストラの指揮者であろう。

年間45,000本の生産量を誇るロッケ・デル・ガットのワインは、常に品質を追求し強い個性を維持しながら、決して休むことはない。ワインを熟成させ、洗練させ、その個性を形成するために、焦ることなく十分な時間が与えられる。

ファウストは、ピガートという品種の唯一無二の解釈者であり、そのやや反抗的で不寛容な性格から、"ピガート・アナーキスト"という親しみを込めたニックネームを持つ。

彼が生み出すワイン達は1本1本に物語があり、そしてユニーク。


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